最近、
あるニュースを見ました。
飲食の場で、
本人の認識が曖昧な状態のまま
高額な支払いになったという内容です。
金額の大きさも話題になっていましたが、
それ以上に気になったのは、
「判断できる状態だったのか」という点です。
人は、
状況によって判断力が変わります。
疲れているとき、
気が緩んでいるとき、
周りの空気に流されているとき。
普段であれば選ばない判断を、
その場の流れで決めてしまうことがあります。
これは、
特別な話ではないと思っています。
住宅の仕事をしていても、
似たような場面を見ることがあります。
・その場の雰囲気で話が進む
・急がないといけない気がする
・なんとなく今決めた方がいいと思ってしまう
こうした状況の中で、
一つの役割を持っているのが
宅建士だと思っています。
不動産の契約の前には、
重要事項説明というものがあります。
これは、
内容を説明するだけでなく、
「理解した上で判断できる状態をつくる」
ための時間でもあります。
形式的に見えることもありますが、
実務の中では、
その意味を強く感じる場面があります。
急いでいるときほど、
落ち着いて確認する。
分からないことは、
そのままにしない。
一つひとつ理解しながら進める。
宅建士の役割は、
単に説明をすることではなく、
判断の土台を整えることだと思っています。
住宅は、
金額も大きく、
これからの生活に長く関わるものです。
だからこそ、
その場の流れではなく、
納得した上で決めることが大切です。
判断できない状態で決めないために、
仕組みとして用意されているもの。
それが、
重要事項説明であり、
宅建士の役割なのだと感じています。


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